地方自治体のできごと

地方自治体で起きてることを書いてます

ふるさと納税という名の寄付

ふるさと納税に関しても色々とご相談を受けており、悩んでいる自治体や楽しんでる自治体、苦痛に思っている自治体と様々です。

数年前にはふるさと納税の認知度も低く、ポータルサイトも乱立していない状態でしたので、登録しておけば寄付が「〇億円」というような時期でした。

だんだんと始める自治体が増え、競争が激化、目立つためなら何でもするみたいな自治体も増え、裁判沙汰になるようなものとなってしまいました。

これって正しい姿なのでしょうか。寄付をいっぱい集めて、裁判やってる…費用は誰持ち?

 

裏側を見ても残念な姿しかありません。

地方に行けば行くほど事業者さんとの調整が難しく、なかなかうまく回らなかったり、セキュリティの認識が甘く、事業者さんが勝手にリストを再利用したり、事務処理が追い付かず疲弊しきったり…と辛い仕事となっていました。

最近では追い打ちをかけるように、寄付額の低下で悩んでいる自治体が多数を占めるようになってきました。

ふるさと納税の規模は2019年は減少したとはいえ、4875億円ということです。ものすごい額です。でも、寄付額が減少している自治体が多数あり、ひも解くと落差が生まれているということになります。

自治体の職員さんはECサイトもやったことある方はいないと思いますし、仕入て販売するような事もやったこと無いと思いますので、尚更大変なのは言うまでもないですね。

 

そんな中、救世主的な業者が現れ、ほぼすべてを代理で行ってくれるというものです。受付サイトをもち、返礼品業者から仕入れて配送手配を行うというものです。神のようなサービスですね。ほぼ何もしなくても寄付は入ってくるというような仕組みで言うこと無いと思いますが、色々と手数料だとか仕入値を調整したりとか…お金ですべて解決という感じです。

 

最近はどうも寄付する気がなくなり、数年ふるさと納税もしなくなってしまいました。

寄付で減税されるということなのですが、納税は国民の義務です!それを減らす行為は正しいのでしょうかw

また、よくわからない業者が心も無く(あるかもしれませんが)自分の利益のために処理されたふるさと納税に意味はあるのでしょうか…と個人的には思ってしまいます。

 

とは言うものの、頑張っている自治体も沢山あります!

そうい自治体を応援したいという気持ちもありますので、次はそういう自治体の探し方をご紹介したいと思います。